のぶろぐ

看護師→海外留学→Webエンジニアのキャリアを歩みながらその日常を綴っています。

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私が看護師を辞めた理由。一生は無理だなって思った話。

      2019/06/16

こんにちは。今は増えているみたいですが、当時は数の少ない男性看護師として、少しチヤホヤされたノブ(@nobu0810)です。

私は看護師として病院に5年と2ヶ月勤務しました。こうやって数字だけみるとキャリアもできてきてこれからってとこなのに、もったいない。って思う方もいるかもしれません。

でも、病棟の看護師として、一生働いていくことをイメージすることができなくなってしまいました。どうしてそのような結論に至ったのか今回はお話していきますね。

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看護師になりたいと思ったのは、役に立ちたいと思ったから。

そもそも看護師になろうと思ったきっかけが、高校の進路相談の時でした。当時の担任から、「将来どんなことをやりたいんだ?」と聞かれ、職業で考えていきました。

以前に入院した経験があるのですが、この時目を使ってはいけなかったので、ゲームもテレビもダメというこの時の生活の大半の時間を過ごしていたものを奪われた感じでした。

こういう時って、優しくされるとその優しさが何倍にも増してうつるんですよね。

そんなわけで、看護師を目指すことになった私は無事に看護師になることができました。

看護師になるまでは与えられたことをこなすことで必死だったので、「役に立ちたい!」という気持ちをまだ抱えています。それは入職当時も変わりませんでした。

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入職すると課長との面接があって将来どんな看護師像になりたい?という話になりました。

看護師になることからなったことへ変わった時期でもあり、新たな目標設定をしていく必要がありました。当時の私はなることしか考えていなかったので、世間一般の流れである“慣れてきたら専門看護師をとって…”という漠然なものをイメージしていました。

今思えば調べ方が浅いなって思います。

認定看護師の他にも

・訪問看護としての道
・老健などの施設で働く道
・看護を伝える教師としての道
・講師としての道
看護師という道で考えても、もっともっと種類があると思います。

1回就職したらずっとそこで働くのが当たり前だと思っていた。

振り返ってみると1年目から3年目は課題や研修をこなし、先輩の表情を伺いながら仕事をしていたなと思います。技術面でも沢山失敗をし、患者や家族への対応でも沢山迷惑をかけ…本当に数えきれないほどの失敗をしました。

今思えば、沢山の失敗をしたから出来る事が増えていったわけで。失敗を恐れながら行動していた自分、もったいなかったよな。って思います。

失敗して、できることが少しずつ増えていって気づけば5年目になっていました。看護師の世界では5年目は卒業して、中堅に頭を突っ込んだ時期。として捉えてもらっていいと思います。(時期の明確な定義があるかもしれませんが、うちの病棟ではそうでした。)

この年、プリセプターという役割を与えていただきました。私のみでなく他にも2人の方も選ばれ、計3人の方がプリセプターの役割を担いました。
※プリセプターとは…分かりやすく言うと新人さんへの教育係のことです。

プリセプターを任せる事にしたからよろしくね。って言われ、私は“そこまでの年数を重ねて来たんだ。少しは出来るようになったんだな”
と実感したと同時に“人にまともに教えたことないのに”という不安も同時に生まれました。

それまでの仕事に対する私はできる範囲のことをやろう。だれかがこう言っていたから etc…自分の考えがなかったんですよね。言われたからやる。できる範囲でやる。

それが、プリセプターをやることで
・プリセプター同士で協力をする。
・担当の新人さんの成長スピードを把握する。
・他の新人さんの成長スピードを把握する。
・成長スピードをみながら1年間どのような関わりをしていくのかプランを追加・修正する。
・他のスタッフにどうやったら周知できるか考える。
・周りをみるようになる。
・教える側になるので、自分自身もしっかりと把握をしていなければならない。

不十分なところが多々あったと思うけど、とても実りのある1年でした。本当にプリセプターという役職を与えていただいて感謝してもしきれません。

新人さんの未来の成長を考えると同時に自分の今後を考えるようになりました。

新人の時に将来の可能性として考えていた”認定看護師”,という言葉はどこかへ消え去り、なんとなく仕事をしてきた看護師としてのキャリア。この考えがようやく具体的に長期的にみれるようになったのです。

今後どうしよう?どういう方向性でいこう?って何度も考える事で私の中で習慣化されたのが良かったですね。

そこで、考え方や関わり方などを学ぶ自己啓発本を読むようになったり、外の事をもっと知りたい!というわけで、沢山の方と会いたい・知りたい!と思うようになったのです。

この時に読んだ自己啓発本を何冊かピックアップしておきますね。

 

 

 

受け身な生活をしていた私に自主性がでてきました。
変わりたい!変えたい!という思いがうまれ始めました。
変わりたい!変えたい!思ってからは思考が止まりませんでした。

あれもやりたい!これもやりたい!他にもやりたいことがたくさん!
あれもこれも出てくるのです。

将来を考えるようになったからこそ至った”辞めるという決断”

生活をしていく上でどうしてもお金は必要になってきます。でもお金を稼ぐ方法って何も看護師を一生続けないといけないわけではないんですよね。

看護師になった頃の「役に立ちたい」という気持ちは、心の奥にはあるけれど、「看護師にそこまで拘る必要があるのだろうか?」と思うようになっていました。

もし病棟でずっと働くと過程して、順調にいけば課長まで昇進できるかもしれません。でも私の目にうつった課長は、病棟やスタッフの管理が中心の業務になっていました。それに加えて夜勤もやっています。

50・60代になって夜勤をすることがあまりイメージできませんでした。また病棟の管理が主な仕事ということに魅力を感じなくなっていたんですよね。認定看護師をするという気持ちも持っていましたが、「これを極めたい!」と思えるものに出会えませんでした。

すべて言い訳なんですけどね。

それに加えてもし看護師を続けていった場合、あれもやりたい!これもやりたい!と言ったことを、1年に1回の長期休暇で実現していかなければなりません。何年かかるのでしょう。

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生活していくための仕事という考え方はよくわかりました。でも今の生活スタイルを続けたら自分のやりたいことを実現できないまま、人生が終わってしまう可能性がある。それでいいの?と思うようになったのです。

もっと自分のために時間を使っては良いのでは?そして、自分のやりたいことを突き詰めていった結果、私の場合【辞めて海外へ!】という決断に達しました。

関連記事
私がワーホリに行った目的2つを発表します。
ワーホリは学びしかなかった。不可欠な時間だったって話。

この【辞める】という決断は大きな決断のように感じるかもしれませんがこれまで述べてきた考えだと結構潔く決断できたように思います。看護師なので、一回辞めてもまた働きたいと思ったら働ける。というのも、決断できた一つの理由です。

やっぱり国家資格があるというのは就職に有利と言われているし看護師は常に不足している状態ですので。本当に国家資格は強いです。

帰国後デイサービスで働いていた期間があります。出国前はもう看護師はやりたくないと思っていたけれど、帰国後にデイサービスで働いてみたら看護師の仕事の幅の広さを感じました。
看護師辞めたい?そんな時に読んでほしい。看護師のメリットは多様な働き方ができるということ。

“仕事がとても楽しくって辞めたくない”と思っている方は仕事を辞めないで、続けていいと思うんです。だって仕事をしている時間に魅力を感じているのだから。

5年間でしたが、看護師としてのキャリアを重ねた事にまったく後悔はしていません。看護師として、社会人として沢山のことを経験させてもらいましたが、私がこの経験を出来て良かった!と思える事は死生観について何度も考える事ができたことです。これだけは言えます。

ただ長生きをすればいいってもんじゃない。

辞めたいと思ったいるのであれば、自分自身が本当にやりたいことを考えてみるといいと思うんです。

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一度職場を離れて思ったんですが、働く職場は今のところだけではないし、職業もたくさんあります。

だから看護師という職業が好きで続けたいけど職場が劣悪なのであれば、今の職場に拘り続ける必要はないと思うし、看護師という職業が辛かったら看護師以外の仕事を考えても良いのではないでしょうか。

看護師という職業を否定しているのではありません。看護師という職業に就いた自分をもっと誇ってあげていいと思うんです。

問題はそこではなくって、自分自身が本当にやりたいことをできているか?ということです。

職場によっては尋常じゃないぐらいきつい先輩にあたることもあります。でも死にたいなんて思わないでください!!職場は今あなたが働いているところだけではありませんよ。

だから、職場を変えて看護師をするっていうのも、選択肢の一つとしてあげることは全然ありなんです。1つの職場に拘る続ける必要はないと思うんです。

今生きているのは、自分自身の人生です。他人の人生を歩んでいるわけではありません。

もっと自分自身を幸せにしてあげてほしいし、自分のやりたいと思うことをどんどんやってほしいです。

内科病棟で勤務していたので、終末期の方を何人も看させていただきました。この時に言われたのは、「若いんだからやりたいことどんどんやりなさい。年取っていくとどんどんできなくなっていくからね。」です。

何人もの方から言われたし、人生の先輩の教訓として今の私にはとても大切な言葉になっています。

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あなたのやりたいことはなんですか?

自分に素直になってみませんか?

他にもこんなことを書いています。
行動したいけど、できていない”あなた”に伝えたい。それでいいの?
デイサービスで看護師として働いて気づくことができた6つのこと。

 - 心の中, 看護師

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