看護師辞めたい?そんな時に読んでほしい。看護師のメリットは多様な働き方ができるということ。
2016/02/07
私は約5年間、病院で勤務をしていました。病院勤務だけしか想像ができなかった私は、一生看護師をやっていくのは無理だと思ったんです。年齢を重ねるにつれてつらくなっていく勤務。ましてや夜勤だなんて。女性ばかりの社会での生活やや患者や医者、同僚の陰口。理不尽な患者の相手をしなければいけなかったり、クレーマーな家族の対応をしたり。治療を望んでいない人を説得して、治療をさせたり。
あげれば不満ばかりでてきました。それと同時に疑問も沢山でてきました。
そこまでして病院で働く理由はなんなのであろう?
そこまでして看護師をしたい理由はなんなのだろう?
病院で働くことがすべてなのであろうか?
どうして看護師になりたいと思ったのだろうか?
看護師になりたいって思ったきっかけはなんだったのであろうか?
関連記事
→私が看護師を辞めた理由。一生は無理だなって思った話。
私は約5年間急性期の病院で勤務していました。急性期の病院だと、時間でやる処置が決まっているため、どうしても看護が機械的になってしまうことがありました。話を聞きたいのに聞いてあげられない。表面上はニコニコしているけれど、心の奥ではまったく真逆のことを思っているんだろうな…。この人は。と思ったりも。そんなもどかしさをかんじることが多かった。
看護師を辞めてオーストラリアへワーキングホリデーへ行ったのですが、どうして看護師を辞めたの?という質問は耳にタコができるぐらい毎回聞かれること。その質問に毎回応えているわけなのですが、自分であるフレーズをよく口にしていることに気づいた。【一生、看護師として働くのは無理だと思った。作業がどうしても機械的になってしまう。点滴や体位交換や処置などの仕事をこなすという感覚。技術があがるのは確かに大切だけど、だからどうしたいの?もっと話をきいてあげたい時にもきいてあげられなかった。それも嫌だった。】
このことに気づいたとき、自分の中で一つの仮説がうまれた。それは看護師としてバリバリ働ける看護師像が憧れなのではなく、話をゆっくりきいてあげれることが自分のやりたいことなのではないか…と。あのばたばたして、人を人としてみる間隔がなくなってしまっていたことが嫌だったのではないか…と。
看護師をしていた時に毎年1年間の目標を決めていたのですが、なかなか決められなかったのです。看護師になることを目標に専門学校時代を過ごして、看護師になってからも自分の将来がまったく見えず。そんな日々を過ごしていました。もしかしたら、人の話を聞くこと、そのことによるなんらかのブロックを外すこと。そのことが私のやろうとしていたことなのかもしれなかったと思いました。
スポンサーリンク
私、また看護師しています
実は私、デイサービスの看護師として、働き始めました。派遣社員として。もう戻らないです。って以前は言っていましたが、それは病院で夜勤して、残業しての看護師として働くことしか知らなかったからなのかな。って思っています。あくまで目標は自分で生計を立てることなので、会社に依存しすぎないようにこの選択をしました。家にいておかしくなりそうになったのも理由の一つなのですが。
関連記事
→パソコン一台で生計を立てていくライフスタイルは可能なのか?
→外部とコミュニケーションをとることは大切なんだと気づきました。
デイサービスはバリバリと看護師として働いていたのと比べると、のんびりと時間が過ぎるのは事実です。時間でやることに追われていた頃にそのタイプの働き方を好む方には合わない看護のスタイルだと思います。ですが、私はとても充実した時間を過ごすことができています。利用者の方はみんなが生き生きと目の前の作業をしています。その人達と話していると楽しいんです。法律の勉強をするとわかることなんだけど、デイサービスでも看護師の配置が義務づけられるパターンがあるんです。
前回のところと比べても、時間に追われることはないし、何より誰かと時間を気にせずに最後まで話をすることができる。話を聞くことができる。このことが私の中でとても良いことでした。
80歳以上になってくると同じ会話を何度もする人がやっぱり多くなってきます。これは老化現象なので仕方がないことなんです。1つ違う話題を話したと思ったらまた同じ話をしだして。でもそれをきいているのがまったく苦痛じゃないんだよね。むしろ楽しい。まるで初めて話すかのように話すし、話している時に本当に生き生きとしているから。こういう方に限らず、病気に対しての不安や絶望の話を聞いて、話してくれた人の心の闇を少しでも晴らせたらいいなって。
仕事に楽しさを求めてはいけないという人がいた。果たしてそうなのだろうか。歌を歌って生活している人もいるし、漫画を書いて生活している人もいる、小説を書いて生活している人もいる。この人達は自分たちのやりたいことをやりながら生活していると思う。私、思うんですよね。仕事を楽しみながらできたらそれは最高ではないかと。
看護師になりたいと思った初心を思い出してほしい
この記事を読みにきてくださった方は、今の職場または看護師という仕事自体が嫌になっちゃんだと思うんだ。そこで考えてほしいんです。どうして看護師になろうと思ったのかを。
辞めたいと思ったのは、想像していた仕事と違ったから?それとも先輩がひねくれているから?今のところを離れて、看護師を続けたいと思った?そんなあなたに助言をしたい。看護師の資格も持っているのは間違いなく特権です。働き手は何万とあるんです。
就職先を探しにハローワークで沢山の人がパソコンとにらみ合っているのをみた。実際のところ、看護師は働きたい意志を伝えればよっぽどのことがない限り採用してもらえるのが現実。
病院も急性期があり、慢性期もある。透析室もあるし、クリニックもある。訪問看護もあるし、老人ホームの仕事もある。病院で勤務することが看護師の仕事じゃないよ。看護力をつけるために最初は病院で勤務をした方がいいかもしれない。やっぱり経歴は見られるし、1年目でいきなり老人ホームに行っても急変があった時の対応も難しいし、症状みてアセスメントも全然できないから。
でも一生病院で勤務することが絶対じゃないんだなって最近になって知ることができた。そしてそれを伝えたい。
繰り返しになるけど、考えて欲しいのはどうして看護師になろうかって思ったってこと。もしお金が欲しいだけなら残業もない、夜勤もないところで働けば良いと思うんだ。かけもちして週5で平日働いて土日は自分の時間を過ごすって選択もできるし。やりたいことは明確なんだけど、他のスタッフの意地が悪いだけだったら、そこの環境は離れてもいいんじゃないかな。本当にその環境が悪いだけなのかもしれないし、他のところに行ったらまたそこはあなたにとって最高の場所かもしれない。
看護師として何がしたいのかわからなくなったのであれば、一度看護の世界から離れてみるのも一つの手だと思うよ。世の中医療の世界だけじゃないし、もっと色々な世界がある。私は実際に看護師を辞めてオーストラリアへワーキングホリデーに行ったけど、一生忘れられない経験になりました。看護師の資格があるのであれば、帰国後看護師として再就職することも容易だし。
関連記事
→私がワーホリに行った目的2つを発表します。
→ワーホリは学びしかなかった。不可欠な時間だったって話。
看護師の国家資格は想像以上の力を持っている
みんなが遊んでいる中、実習と国試への勉強で約3年を費やして取得した看護師の資格は想像以上の力を持っていました。このメリットを活かしましょう。私達だけの特権なのですから。
関連記事
働く場所は1つではないんですよね。選択肢があるのが看護師の武器です。→数ある看護師求人サイトで良さそうなところを探してみました。
看護師としての先輩が書かれた書物です。
そっじゃ!!
関連記事
-
デイサービスで看護師として働いて気づくことができた6つのこと。
こんにちは。ノブ(@nobu0810)です。 私は、看護師として総合病院に5年間 …
-
ビジネスとしての利益を優先するのか、利用者の声を優先するのかを天秤にかけた時にどっちを優先するのが良いのかを考えてみました。
こんにちは。ノブ(@nobu0810)です。 今年の6月からデイサービスで看護師 …
-
NHK特番”老衰死〜穏やかな最期を迎えるには〜”死という人生の一大イベントをどのように迎えるのか。
超高齢化社会に着実に向かっている日本。NHKでとても興味深いタイトルの番組が放送 …
-
どこで働いていても、常に命と隣り合わせだということを再認識した看護師という仕事
「おはよーーございまーーす!!」 耳が遠いおじいちゃんだけど、元気は良い。場のム …
-
7ヶ月間続けたデイサービスでの看護師としての勤務が終わりました。利用者が伝えてくれた生きるための秘訣。
こんにちは。ノブ(@nobu0810)です。 6月から働き始めた派遣看護師として …
-
看護師をやっていて考えさせられた、勤める以外でお金を得る方法を知っておいた方が良い思った話。
こんにちは。ノブ(@nobu0810)です。 私は、約5年間看護師として総合内科 …
-
看護師を通じて学んだ【聴く】という力
私は5年間看護師として総合病院に勤務していました。人の生死に関わる現場を目の当た …
-
看護師として培った5年間の技術はまったく無駄ではなかったことに気づいた話。
高校生の時に看護師になることを決めてから看護師を辞めるまでの約10年間。10年間 …
-
数ある看護師求人サイトからオススメを3つ選びました。
こんにちは。ノブ(@nobu0810)です。 私は、急性期の総合病院の約5年間看 …
-
戦争中を生きた方の経験談を聴きました。“私に青春なんてなかったの”
こんにちは。ノブ(@nobu0810)です。 先日フランスのパリでテロが起こり連 …