どこで働いていても、常に命と隣り合わせだということを再認識した看護師という仕事

「おはよーーございまーーす！！」

耳が遠いおじいちゃんだけど、元気は良い。場のムードメーカーのような人物。いつも通り新聞を広げ、新聞を読んでいる。そんな彼に体温を測ってもらおうと声をかけるが、いつもとなんか様子が変だった。新聞を開きながら目を閉じている。声をかけたら目が開いた。眠いのか？

その目の前で手を振ってみたけれど、反応がない。またすぐに目を閉じてしまう。これはいつもと違うと思い、すぐに血圧を測ってみると70台だった(だいたい血圧は110から140ぐらいが正常と言われる値)。

明らかに血圧が低い。意識レベルも下がっている。急いでベッドに横にした。足挙上して、しばらく様子をみることに。

20分後、血圧は110代に戻っていた。いつもの血圧。本人も気分が良くなったようだ。良かった良かった。血圧は戻ったが、結局原因はその場では分からなかった。薬の影響かもしれない。身体で異変が起こったのかもしれない。
「新聞を読んでいた時は、目の前が真っ白になっちゃっててさ。どうなるかと思ったよ。」

結果的に、何事もなくて本当に良かった。

生半可な気持ちで仕事をやってはいけない

こんにちは。ノブ(＠nobu0810)です。

５年間看護師をしていて、看護師を辞めワーキングホリデーでオーストラリアへ。帰国後２ヶ月ほどは、仕事をしていない時期があったのですが、訳あって派遣で働くことにしました。
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私、派遣会社を通して、デイサービスで働いております。病院に比べて時間の流れがゆっくり。時間であれこれ追われることもない。仕事のメインもヘルパーさん達。病院よりもピリピリとした緊張感がないのは確か。病院よりも身体的にも精神的にも楽なのは確か。

でもね、病棟での勤務と違って、すぐに他の看護師の応援を呼べるわけではないし、すぐに医者に報告できるわけではない。

高齢者になると、自分の身体の変化をうまく表現することができないんですよね。つまり、デイサービスに利用している人の急変時には何がこの人に起こっているのか考えて、すぐに対応しなければいけないということ。ちょっとした変化にも気づかないといけない。

今回はただ血圧が下がっただけだったから良かったけど、もしかしたらもっと大きなことが起こるかもしれない。年を重ねている方ばかりだから、何が起こるかわからない。そんなことに対応しなければいけない。さっきまで笑っていたあの人が、別人になってしまっている…なんてこともあり得るかもしれない。



「何か起こった時の責任はあるよね。」って口では言っていたけれど、現場から離れて１年以上が経って、いざ急な変化ってなるとやっぱり対応が鈍くなっているし、判断力も鈍っている。

そんな中でも、デイサービスに来る人の異変にすぐに気づけるようにならないと。

そんな現場で今自分は働いているんだ…。と思い、驚きそして生半可な気持ちでやってはいけないと考え改めた。

とある１日の出来事。

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そっじゃ！！