看護師をやってて気づけた6つこと。
こんにちは。ノブ(@nobu0810)です。
「白衣の天使」と唱われる看護師。キラキラしている職業として男性からは認知されていて、一生涯就職に困らない仕事と女性からは認知されている看護師。
このように看護師にいい印象を持っている人が多い反面、「看護師という仕事は大変な仕事」と多くの人に認知されているのも変え難い事実です。
残業に夜勤…クレームばかりつけてくる患者やモンスターファミリーの対応などなど。私自身は約5年間、看護師として急性期の総合病院で勤務していました。
辞めたあとは、「看護師は大変だったよ。」って愚痴ばかりを並べてきたけれど、転職を機に「看護師として得られたものって何があるんだろう?」っていうことを考えるようになりました。
嫌なことをあげればきりがないけれど、それ以上に得られるものが多いのが看護師だったのです。
得られたものって何だったんだろう?
看護師時代に経験したことを踏まえながら、「看護師をやってて気づけたこと」をあげていきたいと思います。
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①健康でいられることは当たり前ではない
病院に来る人って、何かしら身体に異常を来している人が来ます(当たり前だけど)。年を重ねるにつれて何かしらの病気になるリスクというのはあがっていくんだけど、もちろん病気になりたくてなったわけではありません。
予期せずに突然訪れることもあります。それが例え20代だろうと30代だろうとです。「これから楽しみなことがたくさんあったのに…」「まだまだ養っていかないといけない家族がいるのに…」とこれからの人生プランを突然崩されてしまいます。
今までバリバリで働いていて家も買ったのに、脳梗塞になってしまい今まで通りに仕事ができずに途方に暮れてしまった方とも関わりました。
私達は歩けること・食べれること・話せることといった行為が自分自身には当たり前だと思っていますが、実は当たり前すぎると思っていてはいけないことなんです。その日は突然やってきます。いつ健康を損なう日が来るかわかりません。健康で日常生活を送れていることに1日1日感謝しながら過ごさなければいけないんですよね。
日頃から自分自身の体を労ってあげないと。
②後悔しないように生きよう。やれる時にできることをやろう
続きになりますが、健康でいれることは当たり前ではないんですよね。いつ健康でいれなくなる日が来るかわからないからこそ、1日1日を後悔ないように生きた方がいいのです。当時は20代前半という年齢で、「まだまだ人生あるから」と正直ダラダラと過ごしていました。
入院する患者の中には癌に侵されていてどんどん行動が制限されてしまっていったり、抗がん剤の影響で遠出がなかなかできずに思い通りに過ごせていない方もいました。
何回か入退院を繰り返すため、お互いのことを話す機会が少しずつ増えていったのですが、よく言われていたことがあります。それは「若いんだから色んなことをやった方が良いよ。何でもできちゃうじゃん。」という台詞。
やらなかった後悔というのは、やった後悔よりも何倍も強く残ります。そして無情にも時だけが過ぎていき、その後悔が日に日に強くなっていくのです。
当時20代前半だった私もアラサーと呼ばれるまで年を重ね、月日の流れが日に日に早くなっているのをヒシヒシと感じています。
そのスピードは更に加速していくのでしょう。
やらなかったことは後悔だけが残り、愚痴や未練として語ります。しかし、やった後悔というのは、教訓として語り継ぐことができ何倍も中身の濃い説得力があるものに変わります。
何人もの方が”やらなかった後悔””やりたかったことを後悔として”教えてくれました。
思ったが吉日。やらない言い訳じゃなくって、やるためにどうすればいいのか。という風に考えていけるようになったきっかけを与えてくれたのも看護師として何人もの方の意見を聞くことができたからです。
③物知り・好奇心は人としての魅力になる
私が勤務していた病棟は50人の患者を受け入れていました。十人十色という言葉があるように一人として同じ人はいませんでしたが、その中でも興味を持って話を聞きたいと思う人・思わない人というのはやっぱり存在していました。
どういう人に興味を持っていたのだろう?って振り返った時に、私が好んで話したいと思っていた人達は、「熱中しているものを楽しそうに話してくれる人」または「たくさんのことを経験している人」でした。
パッチワークにはまっている人は、作品を見せてくれて編み方等も教えてくれました。
株をやっている人は株に売買について教えてくれました。
何かにはまっている人って表情が生き生きとしていて、こっちも元気をもらえるんです。そのことを少し知ってみようかな。って思えるんです。
社長もいました。これまでの苦労話をたくさん教えてくれました(会社の経営の世界なんて全く知らなかったので)。
海外旅行が好きな人は、行った国でどこがオススメなのか。っていうのを沢山教えてくれました。
これらのことって、自身が興味を持ったものにハマって追求していった結果なんですよね。
それに加えてこういう方々は、色々なことに対する知識を持っている方が多かったです。こっちが話題を提供してもそれに対しても反応してくれて掘り下げて会話をすることができる。
共通の話題を掘り下げて話すことができた時って親近感をいだきますよね。
このような方々が受け持ちになったときは、訪室の時間をわざと長くできるように計算して行動していました。
④家族との関わりを大切にする
患者立場であればあまり気にならないことかもしれませんが、看護師の立場からして面会の頻度というのは気になるものです。
毎日のように誰かがお見舞いにきていて談笑をしている患者家族もあれば、家族がまったく面会に来ずベッドで寝転んでいるだけの患者もいて本当に様々です。(家族の中で関係性が冷えきってしまっていたり)
日頃家族という存在は当たり前のように思ってしまって、適当にあしらってしまうことがしばしばある方も多いのではないでしょうか。それでも何かあったら助けてくれるだろう。とそれがいかにも当たり前のように考えてしまっている方です。
何か困ったときはお互い様って思うのかもしれないのだけれど、家族の方にも日頃から感謝の気持ちを持った方がいいです。入院生活というのは、慣れないことや病気のことで不安になってしまうものです。
日頃から家族への当たりが冷たい人に対して、急に泣きつかれたからといって優しくしようと思うでしょうか?都合が良すぎるのではないでしょうか。
世界で唯一血縁関係にある家族です。何かあった時にお互いに助け合えるのが当たり前。お互いに助けてあげたい。っていうふうに思えるような家族関係を日頃から意識しておきたいなっていうふうに思いました。
周りの意見ではなく、自分が接したいように家族の方に関わるのが一番です。周りの目が気になってしまって、両親と距離をとってしまったり冷たい対応をしてしまうこともあるでしょうが、周りは見ているようであまりみていません。
⑤感謝の気持ちを持つ
店員の対応が気に食わなかったから謝罪をさせ、土下座をさせる。なんていうのが一時期ニュースになりましたね。
病院という世界でもごく稀に「患者患者なんだから、医療を受けて当たり前。」と思っている方が現れます。そして自分の思い通りにいかないと些細なことでも怒鳴り散らす人もいます。
もちろんこっちもお金をもらって仕事をしているわけなので、技術やサービスを提供しないといけないんだけど、それを当たり前と思って殿様のような態度をとられると良い気はしません。
むしろ、あの人ととは関わりたくない。という噂が瞬時に広がり、みんなから煙たがられます。
その一方で、誰からも嫌われずにみんなから好感を持たれる人もいます。いったいどのような人でしょうか。それは、「感謝の気持ちをしっかりと伝えられる人。」でした(イケメン・美人ももちろん大人気です)。
ただ機械のような言葉じゃなくって、相手の目を見て伝える言葉です。
「ありがとう」って言ってもらいたいんじゃないんです。ただ、感謝の気持ちを伝えてくれた人って、「また頑張ろう。」とか「もっと良い関わりができるようにしよう。」っていうふうに思えるんですよね。
その人に会うのが嫌じゃなくなるんだよね。思っているだけじゃ伝わらない。どんどん言葉に出していかないと。
⑥笑おう
どんなに疲れていても。どんなに重苦しい雰囲気になっても。誰かの笑顔が様々なことを吹き飛ばしてくれる。
それぐらい笑顔には力があります。
夜勤明けで疲れている時に、どれだけ多くの笑顔に助けられただろう。
無表情で「ありがとう。」って言われたときと、口角があがって「ありがとう。」って言われた時。どっちが言われて嬉しいですか?
作り笑顔でも笑顔が作れるっていうのは素晴らしいことです。これは患者に限ったことじゃなくって家族も。病院という場を離れて誰にでも言えること。
口角をあげるだけでもいい。目を見て話すだけでもいい。
騙されたと思ってやってみてほしい。相手の反応も変わるし、自分自身も楽しく過ごせます。
笑うだけでその場が和む。
笑うだけで相手の心の緊張をほどいてくれる。
笑うということは何にも変えられない癒し効果を持っています。
まとめ
せっかく経験したことを自分自身の中に溜めておくんじゃなくって、このブログというツールを使ってシェアしてみました。
この経験したことは、看護師の時のみだけではなくって日頃から意識して取り組みたいなっていうふうに思えるようになっています。
“つらい・大変”という中にもしっかりと学べることもあるんですよね。
ネガティブになりすぎずに、少しでもプラスに考えていけるようになった礎は看護師をしている時に沢山学べました。
確かに辛かったけど、自分には必要不可欠な経験だったと今なら胸をはって言えます。
おしまい。
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