「やりたいことをやってしまえばいい。」という以前に考えなければいけないことがあることに気づいた。
こんにちは。ノブ(@nobu0810)です。
今は、フィリピンのセブ島で語学留学をしている私ですが、2年前までは総合病院で看護師をしていました。当時看護師をしていた時って、「この働き方を定年まで続けることになるのかな。夜勤や残業が当たり前とわかっていながら働き続けるのかな。」って思って退職することを決意しました。
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この時にあった考え方っていうのは、「別の働き方ができるのではないか。」という考え方です。看護師を辞めてオーストラリアへワーキングホリデーに行ったり、フィリピンのセブ島での生活をしていると看護師という枠を超えた色々な人に出会うことができます。
出会う人は大抵「仕事を辞めて、英語を習得したいから海外でチャレンジしてみることにした」と言います。実際に私もそうです。オンライン英会話も普及していて、日本で英語に触れる機会や習得できるチャンスは広がっていますが、海外に出て実際に英語環境に身を置くことが英語に触れる機会は断然に増えて、英語習得の近道になりえます。
「英語を習得したいから、海外で英語習得にチャレンジしてみる!」っていう意欲は本当に素晴らしいことだし、私自身もやりたいことをどんどんやっていってほしいって思います。ですが、その「やりたいことをやってみる」っていう以前にもっと考えなければならないことがあるということに気づいたんです。
当たり前すぎて忘れてしまっている方が多いのではないでしょうか。そんなお話です。
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日本は世界的にみても大変恵まれている国の1つ
高度経済成長やバブルを経験している日本では色々な会社が作られては消えていきました。会社として生き残るためにしのぎを削り合った結果、とても高度なサービスの提供に成功しています。
東京オリンピックでの「お・も・て・な・し」のアピールも懐かしいですね。
例えば。
・電車が定刻通りに来て当たり前。
しかし、電車が遅れたら行き過ぎなのでは?と思われるほどの車掌の謝罪。電車が遅れてしまったことに対して「電車が遅れてしまったせいで予定の時刻に間に合わなくなってしまうのではないか。どうしてくれるんだ。」と怒鳴り散らす日本人。
例えば。
・適切な空調管理が当たり前。
しかし、「エアコン効き過ぎだろ。風邪をひいてしまったらどうやって責任をとってくれるんだ。」と責任転嫁する日本人。
あげたらきりがないのですが、綺麗さや正確さでは本当に世界トップクラスです。ここまでインフラが揃っている国も多くありません。ですが、日本で育っているがゆえにそのことが当たり前のことであることと思っているのです。
ですが、この当たり前のことが当たり前ではない国が世界には沢山存在しています。
セブ島のシティでさえゴミが落ちているのが当たり前の環境です。
日本ほどインフラやサービスの面で恵まれている国ということに気づかなければなりません。
またそれと同時に色々なことにチャレンジできる環境にあることが当たり前のことではないんだということをもっと考えるべきなのではないかと思うんです。
オーストラリアやフィリピンでの生活ができたのも資金力があったからでした。オーストラリアに行ける選択肢があったということも実は恵まれていることだったのです。その恵まれていることがあってからのオーストラリア滞在でした。
LCCの普及によりフィリピンへのアクセスもしやすくなっています。今回のフィリピンへの滞在も約4万円でアクセスすることができました。正直4万円で往復のチケットが取ることができるなら安いという気持ちが勝ってしまいます。
日本人の日本へのアクセスは容易です。逆は果たしてどうでしょうか。
フィリピンの方達にとって、日本に行くことは容易ではない。
今回のフィリピン留学の予算を尋ねた時に「3万円あれば、それなりに贅沢な暮らしができる。」と言われました。3万円と言われると2016/05/09のレートで12,500ペソです。 今通っている語学学校の先生の月々にもらえる給料の話をうかがう機会があったのですが、3万円というのは、月々の給料よりも多い金額でした。
フィリピンの中では、給料は良いと言われている語学学校の講師でさえです。
つまり日本へ行く往復の航空券も1ヶ月分の給料では買えないのです。例え航空券が買えるようになったとしましょう。もし東京に滞在するとなったらどうなるでしょうか。
1泊3000円のゲストハウスに泊まるということも先生達の中では贅沢な旅行になるのです。1回の食事で1000円ほど消費したとしても、それは1日で稼ぐ分だけの給料になるのです。
先日オスロブに観光に行った際は、計約2100ペソ(5000円)でした。このような旅行を毎週のように行っていたのですが、1回2000ペソの旅行なんて本当に贅沢すぎるのです。
間違いなくいえるのは、沢山の選択肢を持つことができていることが当たり前のことではないんだということにもっと気づくべきだし、そのことに感謝することを忘れてはいけないと思うのです。
旅行においても、仕事においても、食事においても様々な選択肢がある日本人ですが、どことなく悩みを多く持っているように思います。社会全体がどんよりしているというか、何かに追われているというかそのような空気を感じざるを得ません。
海外の人が明るいってよりも日本の人達が色々なことを考え過ぎている結果、どんよりとした空気になっているのではないでしょうか。
少しでもみんなが笑って接することができれば、もっと日本も明るい国になるよ。フィリピンの人は確かに明るいけれど、それ以上に日本人が暗いだけ。その差が大きい。— nobu@4月-フィリピン留学 (@n0bu0810) 2016年4月30日
まとめ
同時期に入学して、もうすぐ帰国する方と話す機会が先日あったのですが、その友人が言っていた「日本ってある意味不幸な国ですよね。」って言う言葉がとても強く印象に残っています。
今回の記事で日本人とフィリピンの方させていただきました。大変失礼なことだというのはわかっていますが、実情だということを伝えたかったので、今回は例としてフィリピンの方を比較の対象としてあげさせてもらいました。
実際の授業の中で「日本には来たことがある?」と聞いたことがあって、「まだないよ。」と答えられました。講師達の実情を知って、「来た時は僕が案内してあげるよ。」とは軽々しく答えることはできなくなりました。
やりたいことをやった方がいいという間違いなく正しいと思います。同じ会社にずっと縛られ続ける必要もないとも思っています。
悩みがない人間なんてほとんどいません。感情がある限り、何かしらの悩みというものは存在しているはずです。ですが、今を変えるための選択肢の幅が広いことがいかにありがたいことかということを日々気づきながら生活をしていってほしいです。
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