読書の記録-3【ぼくたちに、もうモノは必要ない。】ものがないからこそ気づく”大切なもの”
2015/09/13
この本に出会ったのは、twitterでこの本の写真を見たのがきっかけでした。
【ぼくたちに、もうモノは必要ない。】/佐々木典士
このタイトルをみて最初に思ったのは、どのくらいのものを捨ててしまうのだろうか?ということ。家にいると、【ものが多いなーこの部屋】【どうにか減らせないかなー】って思っていたところで、amazonやヤフオクを使って、今はいらない!ってものを他者に譲ろうとしていたところなんですよ。今もなんだけど。だから、物を譲るっていう認識では今の自分に合う内容じゃんよ!ってことで購入しました。
ミニマリストという物を持たない生活
今巷で普及しているミニマリストという言葉があるらしい。ミニマムっていうぐらいだから、どれだけのもののことを指すのだろうと思ったら部屋には小さいテーブルや布団のみ。廊下にも何も置かずに、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどのみ。食器も1セットのみ。服も私服を制服化するをモットーに本当に最小限。ただ質素な暮らしをしているのでなく、それだけで幸せを感じながら生活をできていることに驚いた。欲しいものを持っていて、沢山そういうものを手に入れられることが幸せなんじゃないのって?
この状況をみた時に忘れていた感情を思い出した。それがワーキングホリデー中に行った田舎での農業体験だ。ネットも通じないし、言語もうまく伝わらない。そんな中でも仕事を必死に憶えようとか、なんて言っているのか少しでも早く分かるように英語を憶えようとか沢山使おうとかその時その時を必死に。だけど楽しく生活していた。今を楽しみながら生活していたんです。こっちに帰ってきて、その感情を忘れてしまっていたことに気づきました。
部屋に溢れるCDやBlue-rayや本。所有しておくことで自分のステータスを表そうとし、いつかわからないいつかのために物を所有する生活を送ってきている。物が部屋に溢れてしまっている状況なんです。所持することを自分の中で正当化し、コレクションをみて自己満足する。今はインテリアであって、いつかわからない将来のために部屋が狭くなってしまっている。音楽がないと生きていけないのだろうか?Blue-rayがないと生きていけないのだろうか?
このように考えるきっかけを私に突きつけてくれました。ただものを減らすのが目的ではない。ものが減っていくことで、本当に自分に必要なものが見えてくる。ものが減っていくことで、今をみることができる。
別になくたって生きていけるではないか。自分がいつでも何でもできるように何でも揃えるんじゃなくって、自分が今やりたいことをできるような環境を作ればいい。過去にいいって思ったものも今は不要なものかもしれない。要らないかもって思ったものは、なくても生活できるんだよね。ってことはなくてもいいんじゃないのかな。
子どもの時の気持ちを思い出した。与えられたもので大人からは想像できない遊びを想像する。少ないものでも目の前のものでその時を一生懸命生き、どんどん周りを巻き込みながらその時を楽しむ。些細な日常にも幸せを感じることができる。沢山のものに触れ、沢山のものを手に入れられる環境になってしまったからこそ、子どもの時の気持ちを大切にしなければならないのではないだろうか。
ものに溢れている社会だからこそ、ものが簡単に手に入ってしまう日本で生活しているからこそ、ものを減らし、ものにとらわれることなければ一瞬一瞬を楽しく生きていくことができる。この心は忘れてはならない。
書評じゃなくって自分の意見を書いちゃってるけど、こんなことを考えることができる良書だよってことです。
久々に良書に出会えました。
この本を読んでその後です。
→ものを手放すことを繰り返すことで気づいた。身近なもので感じることができた○○
すべてに感謝。
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