のぶろぐ〜好きをもとめて1光年〜

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ビジネスとしての利益を優先するのか、利用者の声を優先するのかを天秤にかけた時にどっちを優先するのが良いのかを考えてみました。

   


こんにちは。ノブ(@nobu0810)です。

今年の6月からデイサービスで看護師として働かせていただいているのですが、デイサービスを利用者される方が約倍の人数に増えました。これは受け入れる人数を増やしたためです。

利用する人数が増えるということはどういうことかというと、職場にとっては利益が増えることに繋がります。お金を払う人の絶対値が増えるわけですからね。

受け入れる人数を増やすにつれてスタッフの人数も増えました。これで受け入れる体制は万全だね。と思いたいところなのですが、そうでもなさそうなのです。

経営する会社の立場からしたら、赤字ではいつか会社が潰れてしまうことになるので黒字にしなくてはなりません。もし黒字にすることできたのであればその黒字を増やしたいので、もっと稼働率を大切にします。削れるところを削ろうとします。これが私が考えるビジネスをする立場からの視点です。

現場で働いている立場からの視点でものを言わせてもらうのであれば、黒字になっているのは良いけれど間違いなくサービスの質としては低下しているということです。スタッフが増えたとはいえ、それよりも利用する方の方が増えたため、一人一人にかける時間が明らかに減っていることを実感しているのです。

果たしてどっちを優先すべきなのでしょうか。それぞれの視点にたってもうちょっと考えてみます。

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ビジネスをする立場からの視点

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会社を立ち上げビジネスをする以上、黒字で利益を増やしていくことは長年会社を経営していく上で必要なことだと思います。単純収益を考えたり人件費を考えたり。伸ばせるところを伸ばしていって、削れるところは削っていって、少しでも利益を確保しようとします。

スタッフがちょっと足りないかも。と思ったとしても、その人数で現場が回るのであれば、スタッフを雇用することにあまり積極的になりません。スタッフを雇用するということは、人件費が増えということなので、また別のところで利益をあげるようにしなければなりませんからね。

あまり不満が聞こえてこないのであれば、現状で利益を追求するやり方をやっていくでしょう。なんとかなっているから、仕事も回っているわけですからね。

現場で働いている立場からの視点

私が現在働いているところは、有料老人ホームと同建物内にあるデイサービスなんです。送迎で有料老人ホームにもあがることがあるんですが、テレビやテーブルにあるソファーに座ってTVをみていることが多いです。それか部屋(彼らにとっては家)でテレビを観ているか寝ているか。

“部屋で何してるの?”って聞いてみると”テレビも観ないで過ごしているんだけど、気づいたら1日が終わってしまっていることが多い。”って方が多いんですよね。この方は、いつもと違う環境で色々な人と話せるデイサービスをとても楽しみにしています。

施設からじゃなくって、家から通っている人もデイサービスを楽しみにしている方が多いのが実際のところです。家族の介護疲れを解消するためにデイサービスに送られる方も中にはいますが。

家にいても思い通りには動けないし、一人で外出するのもなかなか難しいから、デイサービスを外出の機会として楽しみにしているようです。

そんな楽しみにしている方が多いデイサービスですが、最初の頃から今のデイサービスを利用している方達は口を揃えて、”前の方がのんびりとしていたわよね。前の方が良かったわ。”と言っています。利用者の方に満足度調査をするわけではありませんから、あくまで口コミでしかありません。でも利用している方は感じているのです。実感しているのです。

スタッフからも、“最近ぜんぜん利用者と話してない”という会話がちょいちょい聞かれます。

その原因の大半は最初にも触れましたが、“利用する方が増えたために一人一人に割ける時間が減ったからではないでしょうか

利益を優先すべきか、利用者の満足度を優先すべきか

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爪を切ったり、お風呂の介助をしたり、歩く練習したり。援助している側が”これぐらい全然やりますよ”ということでも、彼らにとってはとても嬉しいことなんです。日常では出来ないことを、少しでもやってあげられるということは、それだけで来た価値があったと思えてもらえるのです。

看る人が増えたため一人一人にかける時間が明らかに減っていることというのは病院で業務に追われて、”待っててね。”別のところでも”待ってて。”これと変わりがないと思うんですよね。

介護離職0を目指すために介護施設を増やすことを公言していますが、きっと同じことがどの施設でも起こりえるのではないでしょうか。

もし自分の両親がデイサービスに行くことになって、“まったく楽しくない”と言いながらも通うことになってしまったら。と考えてしまうと、別のところに行かせてあげようかな。と考えるようになってしまいます。ものすごい勢いでデイサービスなどの施設は増えていますからね。

売り上げも確かに大事。黒字で伸ばせるところを伸ばしたいのもわかるけど、売り上げばかりを求めていって今利用している人達がせっかく楽しみにしていたことをなくしてしまうことは本当に残念なことだと感じています。

利益があがらなければ、給料も受け取ることが出来ないし、ボランティアワークになってしまうと自分が生活していくことができない。結局利益があがらないと何事も成り立たないというのはわかるのですが、もうちょっとどうにかしてあがられないのかな…と思ってしまいました。

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“やってもらっているからという気持ちが強い彼らにだからこそ、もっと色々なことをやってあげられないのか。と考えてしまいます。

会社の利益をとるのか、利用者の満足度をとるのか、きれいごとをいうのであれば会社の利益もしっかりと出せて利用者も満足することができれば、これが一番の理想であることは間違いない。でもどっちの言い分もあるわけだから、ちょうど真ん中で話が落ち着くことはなかなか難しいことだと思う。

もしかしたら、今の方針は会社の利益をあがてから利用者の満足できるような環境を構築していくという一つの過程なのかもしれない。

それか、会社の利益を求めてこれからも利用者をどんどん増やしていくのか。こればかりは会社の経営に携わっているわけではないのでわかりませんが、このバランスは本当に難しいことなんだなと。

かといって、”こうしないと会社に利益が出ないから。”と言われて”はい、わかりました。”言いなりにはなりたくないし、なってほしくない。

楽しくないデイサービスを過ごしてもらうよりかは、デイサービスを利用する利用者と接する側として意見をいってほしいな。

意見をお互いにぶつけ合えることで絶対に良いものができていけるはずだから。

私自身は経営している側ではなく利用者と実際に関わる側なので、経営のことは正直わかりません。“利用している人の意見を全部聞いていったら商売にならないから。”という意見が聞こえてくるかもしれない。

そもそも重役についているわけでもなく、派遣社員として看護師として働いているので経営している側の方達に意見を言える立場でもありません。

だから、私は利用している人の近くでその声を聞いている立場として、もうちょっと利用者のことを考えてあげられるような環境に少しでも近づけていけたらと思います。

与えられた環境の中で、少しでも満足してもらえるように。楽しんでもらえるように。少しでも多くの笑った顔が見れるように。

まとめ

今まで会社の損益は掲示されたものでしかわからなかったけど、とてつもない勢いで環境が変化しているのが今の職場なので、利益を求めなければならない会社と利用者の実際のギャップというものを実感することができました。

利益か満足度かどっちがいいのかというのは、実際に断言する結論を出すのは難しいと思っています。それよりも大切なのは、愚痴るのではなくお互いの考えをしっかりと持つこと。しっかりと意見をぶつけてより良いものを作っていこうとすること。だと信じています。

こんなことも書いています。
戦争中を生きた方の経験談を聴きました。“私に青春なんてなかったの”
デイサービスで看護師として働いて気づくことができた6つのこと。
NHK特番”老衰死〜穏やかな最期を迎えるには〜”死という人生の一大イベントをどのように迎えるのか。

そっじゃ!!


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 - 心の中, 看護師

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